地域しあわせラボ

しあわせな地域って、どんなところだろう?

地域が、地域で暮らす人々がしあわせになるには、何が必要だろう?

地域の課題解決人材を育てる「地域みらい大学」では、そんな地域の「しあわせ」をテーマとした新しい研究プロジェクト「地域しあわせラボ」を始めました。幸福研究の第一人者、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科である前野隆司教授とともに、地域の幸福度を高めるためのメカニズムを明らかにして、幸福度最大化のためのまちづくりを実現することを目指して、様々な研究成果を発表していきます。

地域のしあわせ5指標

前野先生の研究によると、人がしあわせを感じる要因は大きく次の4つで構成されます。

「やってみよう(自己実現と成長)」

「ありがとう(つながりと感謝)」

「なんとかなる(前向きと楽観)」

「あなたらしく(独立とマイペース)」

人は成長や自己実現の機会に恵まれ、大切な人とのつながりを保ち、自分らしさを守りながら、前向き・楽観的な気持ちで行動できれば、しあわせな人生を送れるということです。近年、全国各地で新しいまちづくりの活動や観光振興プロジェクト、地域資源やITを活用した起業などの取り組みがどんどんと生まれてきています。こうした活動の担い手に共通しているのが、「しあわせそう」なことです。彼ら彼女らの考え方や行動が、前野先生の4指標でわかりやすく説明することができそうなのです。

ただし、いくらこの4つを持ち合わせていても、食べるのに困るほど経済的に困窮していたり、犯罪や災害などの面で身の危険を感じていたら、しあわせとは言えません。そこで、この4指標にしあわせな生活のベースとなる、雇用・経済・防犯・防災などに関連する「ほっとする(安全と安心)」を加えた5つの指標を地域のしあわせ5指標と定義することにしました。