vol.4 大野人 結の故郷 越前おおの 人々に出会う旅

福井県大野市、通称「越前おおの」。

1575年、織田信長より一向一揆討伐の命を受けて侵攻した金森長近が構えた城、城下町が現在の市街地の起こりの街。亀山山頂にそびえる天守閣、短冊状の歴史的町並み、寺院が連なる寺町通り、城下町時代から続く七間朝市、歴史遺産を数多く残す「北陸の小京都」です。

この地の魅力は何と言っても「人」。

大野人の中には、農作業や冠婚葬祭など様々な仕事を互いに助け合う習慣、「結 -ゆい-」の精神が根づいています。人とのつながり、絆を大切にし、少しシャイだけど、親切で優しい笑顔の大野人たちに数多く出会えることでしょう。

この地の魅力は何と言っても「水」。

日本有数の美しい、美味しい水があふれる街。街中に網目状に張り巡らされた水路と湧き水スポット。水が美しいことの証、夏の風物詩・ホタルと冬の美しい雪景色。美味しい水が育む米、そば、日本一の里芋をはじめとした野菜。水の美しさ、美味しさを実感できる出会いがたくさんあるでしょう。

越前おおのでの幸せな出会いをお楽しみください。


2013年4月 プロジェクトスタート

COMMUNITY TRAVEL GUIDE第2弾『福井人』発売開始。この『福井人』の制作に参加していた1人の大野人が「大野には福井人では紹介しきれなかったすてきな大野人がまだまだいるんです!」と熱く語ったところから“行政も市民も一緒になって作る新しいガイドブック”『大野人』の物語はスタートします。

2013年9月 第一回ワークショップ「 魅力的な大野人と宝物を発掘する 」

さまざまな立場から大野を愛する総勢29名が参加し、魅力的な大野人を発掘するワークを行いました。そば打ち達人、どんぐり作家、里芋掘りの救世主…話は尽きず、集まった大野人の情報は100名以上。その後、大野人が大切にしている大野の宝物を再発見するワークへ。「大野の伝説」「とんちゃん文化」「川遊び」など大野人ならでは地元トークがあちらこちらで繰り広げられました。

2013年9月〜2014年1月 取材・撮影・執筆

第1回ワークショップであげられた「魅力的な大野人リスト」を元に、編集部は取材に奔走。決められた文字数に面白い話を詰め込むのにライターさんは四苦八苦。冬の北陸独特の重い空模様や大雪と戦いながら、素敵な表情を撮るために粘ったカメラマンさんにも感謝!

2013年10月 第二回ワークショップ「 大野の宝物を磨く 」

前回のワークショップで出てきた宝物の中から「越美北線」「軽トラ」「雪かき」「BBQ」「里芋」の5つのチームに分かれました。どうすれば宝物がもっと魅力的に伝わるのか、他の地域の事例や雑誌の特集の仕方を参考に、チームごとに企画づくりに奮闘。

2013年12月 第三回ワークショップ「 大野の魅力を伝えるページづくり 」

第2回で決定した企画を元に記事づくり。雪かきに行くチーム、里芋実験を行うチーム、軽トラを前にポーズを決めるチーム…。取材や撮影もチーム内で役割分担し、サインペンや色鉛筆を使って、手づくりで紙面づくりに取り組みました。

2014年1月 第四回ワークショップ「 最終発表 」

発表に向けて最後までチームで頭を悩ませながら、かたちにしてきます。越美北線折り返しの旅(p.28)、軽トラデートスポット7(p.50)、新食感!上庄さといも図鑑(p.60)、決定版!大野人流BBQ(p.70)、雪かき決まり手四十八手(p.80)など、珠玉のアイデアが出そろいました。

2014年7月 書籍『大野人』発売!

発売を記念して『大野人cafe』を開催。七間朝市のすぐ近く、旧黒原邸という古民家を大掃除して会場を準備しました。当日は、ワークショップ参加メンバーや書籍に登場する人などなど、大野を愛する大野人が勢揃い。大野らしい、ゆるゆるとあたたかい空間になりました。


                  

定価 800 円 +税
サイズ B6  112ページ