vol.3 三陸人 復興を頑張る人を応援する旅

左手を軽くゲンコツにしてみてください。これが三陸の形。指の第二関節が三陸海岸(総延長約600㎞)、手の甲の4 つの骨が北上山地。これらに囲まれた青森県から宮城県にわたるエリアが三陸地方です。今回「三陸人」では、その中の北は宮古市から南は石巻市の10市町村を取り上げました。三陸という名称は、皮肉にも明治時代にエリア一帯を襲った地震の命名をきっかけに生まれ、豊かな漁場を誇るリアス式海岸は、東日本大震災でも甚大な被害をもたらすことになりました。



2013年春

コミュニティトラベルガイド第三弾となる『三陸人』は、震災から2年が経った、2013年春に制作プロジェクトを開始しました。第一弾『海士人』、第二弾『福井人』と、地域の人の想いと魅力をカタチにし、地域観光を盛り上げることに挑戦してきて「今なら、三陸の復興を後押しできるガイドブックを作れるかもしれない」、そんな気持ちがあったからです。

2013年4月

『三陸人』制作ワークショプを開催。公募で集まった地域の人たちと、復興を頑張る素敵な人と海のまち三陸の宝物を発掘するワークショップを行い、たくさんの取材候補と特集企画が出ました。

2013年6-8月

取材・撮影開始。取材対象地域も取材対象の人数も、これまでとは大きく異なる規模のため、カメラマンとライターは三陸を駆け巡りました。

2013年9月

クラウドファウンディングサービスREADYFOR?を利用して制作資金の募集を開始。”いいね!三陸人”として、三陸人サポーターの方々からもらった応援メッセージをFacebookページに投稿。コミュニティトラベルガイド第一弾・第二弾に掲載された方から、三陸の復興に関わる人まで、さまざまな人を巻き込みながら”いいね!三陸人”の輪は広がっていきました。

2013年11月

11月に目標金額達成!最終的に集まった支援金は2093,000円で、170名の方々にご支援いただきました。ご支援と合わせていただくコメントの数々に、必ず良いものにしようと胸が熱くなりました。出資者限定プレゼントとして作成した『三陸人』特製大型三陸マップも、ご好評をいただきました。

2013年9-11月

取材・撮影を終えると、記事の執筆・デザイン制作に移ります。過去最多の出演人数で、ページ数も第一弾・第二弾より60ページも増えて196ページになりました

2014年3月

ついに、コミュニティトラベルガイド第三弾『三陸人』発売!発売を記念して、実際に三陸人に会える、4日間限定の『カフェ三陸人』をオープンしました。期間中はカフェのみならず、『三陸人』に登場する方をゲストに、書籍には収めきれなかったエピソードを聞いたり、ワークショップも行いました。『三陸人』に登場するお菓子やお酒も振る舞われ、大盛況でした。



                  

定価 1,200円+税
サイズ B6  196ページ