プロジェクト経過

1 課題共有ワークショップ
2008年9月28日
神戸
22組43名の学生が全国各地から人と防災未来センター(神戸)に集まり、震災直後の避難生活が抱える問題への理解を深めました。震災研究者からの講演や震災の追体験、展示見学の後、学生同士が避難生活についての問題意識をぶつけ合う活発な議論が交わされました。
  デザインアイデアの企画
2008年10月
ワークショップ終了後、チーム個別での作業に移りました。被災者へのヒアリング、避難所となった小学校の取材、NPOやボランティアからの情報収集、事務局スタッフとの議論などを通じて、オリジナルな課題の発見を試み、課題の本質的な理解を深め、解決のためのデザインアイデアを企画しました。
  第一次選考
2008年10月31日
約1ヶ月後の10月末日、第1次選考のデザインアイデア応募を締め切りました。応募総数は22チーム計114案。審査は難航しました。現実的ですぐにでも行政や企業に提案できそうなものから、現実味は薄くともユニークで創造的なものまで幅広いアイデアが寄せられました。多様なバックグランドをもつ選考委員の厳正な審査の結果、11チーム22案が選考されました。
2 デザイン発表会
2008年12月23日
福岡
通過11チームは事務局メンバーと議論を行い、専門家からの意見を汲み取り、各アイデアをブラッシュアップしていきました。その成果を九州大学大橋キャンパス(福岡)にて発表いたしました。会場には22枚のボード、学生が徹夜続きで作り上げた多数の模型がならび、行政、企業、大学、メディアからのゲスト参加者との活発な意見交換も行われ、取材のテレビカメラも入る活気ある発表会となりました。
3 被災者評価会
2008年12月26日
神戸
デザインアイデアの実用性を確認するために、阪神淡路大地震における避難経験者の方々(避難生活体験者、行政側運営者、避難所となった学校関係者など計5名)に22案をみていただき、意見を伺う場を開催いたしました。被災経験者の皆様から、貴重な意見とこのプロジェクトへの賞賛の言葉をいただけ、勇気づけられました。
  第二次選考
2008年12月末
ゲスト参加者、事務局、被災経験者の3者の総合評価により、選考を行いました。その結果、最優秀3案と優秀15案が選定されました。
4 最終報告会
2009年3月21日
東京
東京ミッドタウンDESIGN HUBにて最終報告会が開催されました。上位チームのプレゼンテーション、一線級のデザイナー、研究者による講評会、大多数のデザインアイデアを見ることができる展示会に多数の来場者がありました。