2018/07/19
離婚を考えるお母さんに贈る『 プレ・シングルマザー手帖 』発表
issue+designでは、静岡市を中心にひとり親家庭の相談支援を行う
シングルペアレント101と協働で、離婚を考えるお母さんへ向けた冊子
『プレ・シングルマザー手帖』を制作・販売開始いたします。
http://issueplusdesign.jp/project/pre-single/
(A5サイズ・約60ページ)
│背景│
夫からの暴力などにより夫婦関係に困難を抱え
離婚を検討する母親たちは、たくさんの問題に直面します。
『プレ・シングルマザー手帖』は、主に以下の4つの問題を解決するために制作されました。
情報の専門性が高く複雑で分かりにくい
離婚は、法律はもちろん、国や自治体の制度や支援サービスについても理解を深め、
自分のケースに適した選択をしていく必要があります。
専門性が高く理解するのも難しいうえ、情報の取捨選択にも大きな労力を必要とします。
先例について知る機会がない
非常にプライベートな問題であるがゆえ、自分の離婚事情について
オープンに情報発信をする離婚経験者は多くはありません。
その結果、具体的な先例について知ることができる機会はほとんどないのが現状です。
離婚後の貧困に直結している
「母子世帯」の総所得は、年間270.3万円。
これは「児童のいる世帯」の平均額の38%にとどまります* 。
養育費の取り決めや就労支援制度など、
経済的な自立を後押しする知識を離婚時に知っておくことが重要です。
* 厚生労働省「ひとり親家庭への支援について(平成28年国民生活基礎調査)」
妻への暴力から子どもの虐待へつながる
2018年6月、虐待による幼児の死亡事件が報道され、全国で悲しみの声があがりました。
虐待の背景には、母親自身も夫の暴力の被害者となっているケースもあります。
日常的な暴力による精神的・肉体的支配と経済的自立への不安により、
避難することができず、痛ましい事件へと至ってしまいます。
│内容│
分かりやすく整理された離婚のフロー
離婚を検討してから、新しい生活を始めるまでの流れを整理しました。
まず最初にこのフローを読むことで、離婚前後の大まかな流れを捉えることができます。
リアルな経験談から学ぶ離婚理由別ケーススタディ
実際に離婚された方々の経験談を元に、主な離婚理由別に4人の架空のケースを考えました。
これから直面しうる課題と解決策について学ぶことができます。
│購入方法│
< 全国版 > 販売者:issue+design
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=222673801
上記のご注文ページより、ご購入ください。
数十部単位でご注文いただく場合は、印刷費を抑えることができます。
「希望部数・ご住所・団体名・お名前・電話番号」を明記し問い合わせ先までご連絡ください。
※オンデマンド印刷のため、一部印刷ムラが出る場合がありますことをご了承ください。
< 静岡市版 > 販売者:シングルペアレント101
「支援制度・相談窓口」を紹介するページを静岡市に特化した内容で制作しています。
「希望部数・ご住所・お名前・電話番号」を明記し、singleparent101szk@gmail.com までご連絡ください。
※「支援制度・相談窓口」以外のページは全国版と同じ内容となります。
< 地域オリジナル版 > 販売者:issue+design
静岡市版のように、地域オリジナルでの制作のご相談も受け付けています。
問い合わせ先までご連絡ください。
※「支援制度・相談窓口」以外のページは全国版と同じ内容となります。
│参考│
公式ページ http://issueplusdesign.jp/project/pre-single/
チラシPDF http://issueplusdesign.jp/download/presingle_flyer.pdf
│お問い合わせ先│
080-8052-1543 / info@issueplusdesign.jp(担当:岡本)
│著者の思い(本書「あとがき」より抜粋)│
当事者でもあった私は、離婚を決意し行動を起こしてから、
初めて離婚前の公的支援が離婚後に比べて格段に少ないことを知りました。
当時、調停、仕事探し、保育園探しを同時進行で進める中で、
自分の行動の選択肢と決断のヒントになるものは探しても見当たりませんでした。
あったらどんなに心強かったでしょう。
そこで、これから同じ道を通る人のために作った冊子が
「プレシングルマザーヒントBOOK 私たちの選択と決断」(2015年)です。
離婚経験のある女性に聞き取り調査をし、
離婚のきっかけから離婚後の生活状況をまとめました。
今回はさらに踏み込んで、過去の事例を分析し、離婚理由別に仮想ケースを作り、
どんな流れでどんな行動をし、どんな社会資源を利用して新生活を始めたかをまとめました。
過去4年間の聞き取り調査を通じて、シングルマザーの生きづらさの背景には
「男性は仕事、女性は家事・育児」という根強い性別役割分担が
固定化された社会構造にあることを実感しました。
現在、男性からも相談を受けるようになり、
シングルファザーも性別役割分担社会で生きづらさを感じていることを知りました。
今後、シングルマザーの調査を続けると同時に、シングルファザーの調査も始める予定です。
シングルペアレントになっても、
誰もが安心して暮らせる社会を作るための策を講じていきます。
インタビュー調査にご協力頂ける方からのご連絡や、
本書に関するご意見、ご感想をお待ちしています。
本書が当事者の皆様や支援者のお役に立てば幸いです。
シングルペアレント101
田中志保